2006 桜花心療クリニック TEL 099−213−1020

診 療 内 容
2 不安障害 ( パニック障害 対人恐怖 強迫性障害 )

< パニック障害 >

パニック障害の自己診断

@ 動悸、心悸亢進、または心拍数の増加 
A 発汗

B 身震い、または震え
C 息切れ感、または息苦しさ
D 窒息感
E 胸痛または胸部不快感
F 吐き気または腹部の不快感
G めまい感、ふらつく感じ、頭が軽くなる感じ、気が遠くなる感じ
H 現実感喪失、または離人症状(自分が自分でない感じ)
I コントロールを失う事、または気が狂うことに対する恐怖
J 死ぬことに対する恐怖
K 異常感覚(感覚外、またはうずき感)
L 冷感、または熱感

 上記の症状のうち4つ以上の症状が突然起こり、10分以内にピークに達する事がパニック発作の条件です。

 パニックの発作は、「心臓が悪い」「脳のどこかに異常がある」「肺が悪い」といった原因でおこるのではなく、脳の機能に関係している神経伝達物質の分泌異常やそれを受け取る受容体の機能異常によると考えられています。しかしながら発作がおきた時心電図などの検査を行って、心臓などに異常がない事を確認しておく事は大切な事だと思います。

 治療としては神経伝達物質に関連した選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)を使用し、かなりの効果が期待できます。しかし、いつ起こるのかといった予期不安が強かったり、広場恐怖といって誰も助けてくれない場所や、逃げ出せない場所をさけるような症状があれば、森田療法などの精神療法を行う必要があります。

< 対人恐怖 >

 対人恐怖というのは、他の人と話をしたり他の人がいる前で何か行動をする時に、それが不適切で恥ずかしい思いをするのではないかと過度に心配になり、毎日の生活や仕事に支障がでてきている状態です。

 対人恐怖と言っても人が恐ろしい訳でなく、相手にどう思われるかに思いが集中します。対人恐怖に伴ってみられる身体症状には次のようなものがあります。

@ 手足が震える
A 顔が赤くなる
B 大量の汗をかく
C 動悸がする
D トイレに頻繁に行きたくなる
E 声が出にくくなる
F 息が苦しくなる


 治療としては先に述べたパニック障害と同様に、薬物療法と森田療法など精神療法を組み合わせて行います。

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